電車の風景

1999年開設したHP「阪神電車の風景」の書庫としてスタートしました。 阪神以外にもテーマを広げていくため「電車の風景」と変更しました。

2014年08月

「阪神電車のステッカー」を使ってみました。
もともと、このためにではなく、趣味で;)買っていた、阪神電車のNゲージ模型です。
トミーテックの「鉄道コレクション」シリーズのひとつ、阪神3301形。
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同じ「鉄道コレクション」ですが、事業者=阪神電気鉄道販売の限定製品、阪神5201形5203~。
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ちなみにこれは今回のとは関係ありませんが、限定品阪神5201ー5202。実車もこの2両だけ作られたので、車体番号が印刷済みです。
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で、以前書いたように、これが今回「ジオマトリクス」からの依頼で、筆者の写真が採用されましたステッカーです。ここに写っているのは、阪神武庫川線で単行運転されていた3302です。
で、このステッカーとは何かというと、正確にはインスタントレタリングで、鉄道模型の上記製品に使用するための限定商品です。
この阪神電車の鉄道模型は量産品ですから、同じ車両番号が印刷されています。そこで上から印刷されたナンバーを消して、新しいナンバーを転写する、というのがこのインスタントレタリングの使用方法です。
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トミーテックの鉄道コレクションは厳密な意味では鉄道模型ではなく、ディスプレイモデルです。それをNゲージに改造するキットも売られています。台車やモーター、パンタグラフを模型用に交換できるようになっています。
ですが造りそのものは若干安っぽいのは仕方ないところです。今回はそのうち車体番号や社紋に注目、よりリアルにするものです。
まずトミーテック製品3301形の車体を見てみましょう。
番号は3303に固定されています。そして文字の大きさやフォントが実車とは若干違い、間延びした印象です。
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社紋もこれはこれで見やすい印刷ですがやや大きすぎます。
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先頭にも番号があります。この形式は両運転台なので前後に同じ番号があります。
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で、これらのマークをインレタに置き換えたいのですが、従来もそのようなインレタはあったものの、既に付いている印刷を再塗装して消すには、大掛かりな塗装が必要ですし、正確に同じ色の塗料もありませんから、全体的に再塗装しなくてはならず、かなりの「マニア」でないと思い切って出来ませんでした。もともとの値段も高いですし。
今回のインレタの特徴は文字消し用のインレタ、つまり地肌色のマスク用インレタがあるので、これで印刷を覆ってしまいます。
インスタントレタリングは、上からこするだけで転写できます。
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社紋は、インレタ上で地肌色の上に小型のリアルサイズの社紋が印刷されていますから、上から転写します。
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正面も前後を転写。凹凸があって意外に難しい。
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そのうえから新しいナンバーを転写します。今回は写真と同じ3302です。インレタ製品には実際に製造された番号が複数用意されています。
ただ、失敗すると予備に一個だけあるので、それで補うしかありません。
ちょっと今回のはずれてしまいました。
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側面も仕上げるとこのようになり、3302号機になりました。
文字の大きさ、フォントも実車の写真撮影から起こしたとあって、リアルに出来ています。
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こちらの鉄道コレクションは、ステッカーで文字を選択してはるようになっていたのですが、先述のように、ややチープなので、この製品のインレタを使ってみました。
こちらの番号は以前作っていた5201形(「阪神電車の風景」参照)と異なる番号です。
なお、阪神電車のこの頃の運用は、一両一両の単独走行可能な形式をばらばらに組み合わせて編成を組んでいたので、番号がとびとびでも気になりません。
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ということでちょっとしたミニ工作で、実感の湧く改造が出来ました。最近の趣味工作は一から作るようなものよりも、ほとんど完成した製品にちょっと手を加えることで満足が得られるという手頃なものが人気ですので、このインスタントレタリングも時流に乗ったものでしょう。
ちなみにメーカーホームページによると、すでにこの阪神ステッカーは売り切れです。この間出たばかりなのにね。人気があったのか数をあまり作らなかったのかわかりませんが;)。

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(2012年12月記)
秋、突然、「ジオマトリクス」というところの社長さんからメールが入りました。
「写真の使用許諾」ということで、実はそのようなお問い合わせは初めてではなかったので、見てみると思いがけない内容でした。
「・・・さて、このたび阪神5201形と3301形を対象にしたインレタ製品を発売する運びとなり、
貴サイトの貴重な写真を是非パッケージに使わせていただきたく、・・・」
「お借りしたい内容ですが、阪神電車ギャラリー内の武庫川駅で佇む3301形の写真になります。」
インレタというのはインスタントレタリングのことで、印刷されたレタリングを転写すれば、模型にレタリング文字が付けられるものです。ここで言う所の阪神5201,3301形とは、Nゲージ鉄道模型のことです。このサイトでも取り上げた鉄道模型ですが、最近、再び人気が出てきました
阪神電車の模型なんて昔はほとんど無かったのですが、トミーテックというところからかなりマイナーな鉄道まで模型化されていまして、その一環で阪神電車もでてきました。
その阪神電車の鉄道模型は量産品ですから、同じ車両番号が印刷されています。そこで上から印刷されたナンバーを消して、新しいナンバーを転写する、というのがこのインスタントレタリングの使用方法です。ということでジオマトリクスの宣伝もしました。
筆者の写真、というのは、左のリンクに出ている「阪神電車の風景」というホームページに出している1979年、初めて一眼レフカメラを買って阪神電車を撮影した時のものでした。
こんなこともあるのですねえ。
他の製品パッケージ写真に使われているというホームページはどれもすばらしいもので、当方のも取り上げてもらうのは恥ずかしいくらいです。
で、筆者はすでにこの阪神電車3301形、5201形の模型を持っております。(爆)
自分の写真がついたパッケージのインレタ、今度使ってみましょう。

住吉川鉄橋のイメージで作ったセクションです。奥にある木は松です。
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同じ7861形二連、西九条特急(N特)です。松が印象的だったので模型でも意識しましたが、雰囲気は出てますでしょうか。
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今でこそ魚崎駅は全列車が停車しますが、昔は各停のみの停車でした。大阪行きの上り電車はここでぐんと加速して大迫力で通過します。
川と反対側の線路沿いに土蔵を建てました。阪神間モダニズムとも呼ばれる地域ですが、こういう日本家屋も多く見られました。
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この写真は1980年代のものですが、かなり古い写真にも写っていました。きれいな白壁で大事に使われて来たようです。
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残念ながらこの土蔵は、近所の建物とともに大震災で無くなりました。。
「阪神魚崎駅近くにある近代建築」で紹介しました、魚崎小学校と東灘診療所(現東灘区区民センター分館)のつもりです。校庭の木と土は昔遊んだ記憶のイメージです。弟が診療所で生まれた日、叔父と一緒に窓から見た阪神電車を思い出します。
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この陸橋は実際に有るわけでは有りませんが、岩屋駅近くの地下線に入る前の陸橋の雰囲気でしょうか。
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こんなかんじですが。
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鉄道模型レイアウトに夜間照明を付けるというのは、多くの方のブログ等に触発されましたが、肝心の鉄道が目立たなくなっちゃいました;)奥に建物が見えますがそれは娘が小学校のとき作った工作です。とけ込んでますね(笑)。
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さて、こちらは魚崎から青木方向の市街地のイメージです。
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魚崎中町から青木にかけても前から町が大きく変化しました。多くの日本家屋が震災で倒壊してしまいました。実際には大きなお屋敷も有れば長屋もあればアパートも有れば、という町並でした。
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阪神平野は東西に広がっているので日当りが良いところです。夏は暑いですが。模型にも実際に日が当たると実物感がわきませんか。
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古い築堤の高架です。狭い路地であっても通行が出来るようになっていて、わざわざ小さなガーター橋があります。
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ここもそんな感じで。
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魚崎駅です。最初に書いたようにこのレイアウトのメイン場面です。
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先に書いたように1990年以前は地上ホーム、地下駅舎でした。
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写真の車両は5201形のうち5201-5202の2両で、1959年製造の当時は珍しいステンレス車でした。5203以降の車両は普通鋼製の青い胴回り塗装になりましたので、ステンレス車は大変珍しく、なかなか見られなかったのです。
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鉄道模型なら、かつての車両も走らせることができます。
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この光景も気に入っているところです。雰囲気は出ていますでしょうか。
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実際の阪神電鉄もこのように急カーブしています。昔は松原曲線と呼ばれるほど多くの松があったところです。
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明治期の松原曲線です。住吉川の築堤も松でいっぱいです。
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電子展示会「写真の中の明治・大正」国立国会図書館所蔵写真帳から より転載
かつての住吉川鉄橋のイメージを求めて。
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築堤の石積みはグリーンマックス製品と、それを型取りしたシリコンゴムをスタンプにした紙粘土です。
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ガーター橋はカトー製品を改造して使いました。
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阪神電鉄も車両の代替が激しく、そろそろ下半分が赤や青の車両は見られなくなりそうです。
この9300形は上半身がオレンジの新型車両でしたが、これもすでに15年近い車歴です。
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この景色の中を走ることの無かった車両を走らせることができるのも模型の特権です。近鉄や山陽の車両も走らせてみたいです。
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長きにわたり、製作してきました阪神電車の風景レイアウトもとりあえずここで完成とします。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

待避線のある地平駅です。
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ジオラマと違うレイアウトの楽しみは、完成後も鉄道模型を運転できることでして、少しでも多くの車両を走らせるには、このように待避線を作るか車庫を作るかになるわけですが、実物の阪神電車は高密度運転する中で高速運転をしたかった関係で、待避線を持つ駅を多く備えています。
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魚崎駅に近い待避線のある駅は、青木駅か御影駅になりますが、御影は高架駅なのでレイアウト都合上作れず、青木駅は優等列車が通過するので、いっそのこと、全く違いますが地平駅時代の西宮駅に強引にしてしまいました。
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ただ駅舎を建てるスペースが無いので、高架下を駅舎にしました。御影駅の駅名表示を参考にしました。
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夜の電飾をつけてみました。100円ショップのイルミが眩しい。
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新旧の車両を並べてみました。左から5201形、3801形、8000系、5500系です。左の二本は既に廃車になっていますが、鉄道模型ならではの並びです。
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地上時代の西宮駅の写真は撮っていなかったのですが、3801形の写真は西宮駅折り返し線に入るところです。かなりの急曲線のポイントが並んでいて車両がきしむように通過します。模型的な雰囲気です。
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駅名を西宮にしてしまいましたから、表示板も印刷して貼付けました。それらしく見えるか?
5151形として1995年、廃車時に作った模型です。グリーンマックスのキットを強引に改造。
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こちら、3901形は、30年前に作ったものです。グリーンマックスのキットが出てくれて早速作ったものです。この時代にはNゲージの私鉄車両は珍しかった。
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阪神電車は、阪神工場地帯を走るので沿線に工場も多いのですが大きなものは設置できないので、町工場風。
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駅の隣に高架線が通るという無理のある設定ですが、魚崎駅から住吉、御影駅は昭和の早い時期に高架になりましたのでその時代の雰囲気を出してみたくて楽しんで作りました。
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特に電柱は雑多な雰囲気を醸し出すのにうってつけです。同じ昭和初期建設ということで、JR、阪急神戸三宮駅付近の写真です。ここも幼少の頃から父の実家に行く時に通るので印象深い風景です。この風景も、近いうちに無くなります。阪急が地下に乗り入れる工事が始まるためです。
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阪神電車の新在家付近は震災で高架が崩壊してしまい、新しくなりました。

阪神の西宮駅にはかつて信号所と、変電所と思われる赤いれんが造りの建物が有りました。先にお見せした尼崎車庫の建物のようなものでした。震災で崩れてしまいましたが、西宮高架工事で、無くなるのは確実でした。これをなんとトミーテックのジオコレ、教会にしてしまいました。もちろん阪神沿線には教会も多いですからそれでよいのですが。
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次回は最終回です。


切りが無いのでほぼこれで完成とします。腕も根気も凄い人はいっぱいいますが、とてもまねできません。筆者くらいのでしたらどなたでも出来ると思うので何か参考になればと思います。
今回はレイアウトの全景を紹介します。
まずは、アクリルケースに入った状態で、平置き。

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左上
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中上
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右上
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右下
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中下
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左下
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アクリルケースを外してスライドレールでつなげた運転状態です。
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建物などに照明を入れました。
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オレンジ色のはナトリウム灯ということでつけています。実はこれはクリスマスツリーのLED照明を100円ショップで買ってきて点滅回路をショートさせて点灯状態にしました。
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次回、実際の風景を意識したところをピックアップします。

今では高架工事によってほとんど無くなりましたが、阪神電車の門型架線柱はかつて鉄骨でできた見事なものでした。いつごろの製造か分かりませんが、集電がパンタグラフになった1930(昭和5)年頃からだろうと思います。昭和初期は関西私鉄の黄金期でターミナル駅や複々線、鋼製車両など設備面でも飛躍の時期でしたが、阪神の場合、本線併用軌道の廃止もあいまって一気に体質改善が行われたようです。
1985年撮影の魚崎ー青木間の架線柱です。現在は高架工事中です。
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で、まずは一段の普通の鉄骨構造架線柱を探してみると、トミックスのものが以前から有りました。
プラスチックモールドで鉄骨を表現するのは型抜き上、前後方向しかできませんが、良い雰囲気です。比較的安いのでこれを主に使いました。
トミックス 3078 複線架線柱・鉄骨形(24本セット)
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最近になって、カトー(関水金属)のものも出ました。
こちらはわざわざ2部品を組み立てて側面も穴があいています。それと水平方向のトラスビームの鉄骨密度が大変良い出来です。
カトー 23-063 複線ワイドラーメン架線柱(6本セット)
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さて、阪神や同時期の私鉄は、2段式架線柱が多く設置されています。上段には特別高圧線がひかれていました。近鉄の架線柱は今も健在ですが、鉄骨の密度や形状はやはりこの頃の阪神のものが一番良かったと勝手に思っています。
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1981年の魚崎駅に見られた架線柱です。1990年頃橋上駅舎工事でなくなりました。
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で、この2段式鉄骨架線柱は、難題でした。市販品では当初無かったので、自作も考えました。透明シートにプリンタで印刷し、透明アクリル四角柱に貼付ける、というようなことを考えつきましたが、グレーの色を不透明なインクで印刷することができず(グレーは黒インクをまばらに吐出するため)諦めた経緯が有ります。
そこに、ネコ・パブリッシング「ホビダスRMMハイパーパーツ RMM-S215 架線柱A(門型鉄塔)」という商品がでてきました。これはステンレスエッチング製で、高価ですが良く出来ています。ただ、全部これで作るのは予算もかさみますのでやめました。
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そうしていると、FLOR VERDE(フローベルデ)【 PM-202 (00202) 】 高圧線兼用架線柱 (Nゲージ用) ペーパー製キットという製品が出ました。これは厚紙をレーザーカッターで抜いたものですが、なかなか高精度です。それに3組はいっていてお得。なお、銀色印刷済みのものと無色のものがありますが、無色のものの方が安くてお薦め。ただ、2段目のビームへ至る柱がV字なのは近鉄で見られる形状ですね。
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 というように、懸念事項の架線柱がそろったので、いよいよ完成へ向けて仕上げです。
ところで、阪神電気鉄道は1908年から関西私鉄で初めて電気供給事業を開始。戦前に起こった電力の国家管理政策に伴う事業譲渡までの35年間、阪神の収益源でした。南海電鉄、阪急電鉄、京阪電鉄、大阪電軌(現近鉄)も後に続きました。ですので、特高線は電気供給を行っていた電鉄各社に見られました。
写真は現在も尼崎車庫にある、1904年竣工の元・尼崎火力発電所です。ここで発電された電気は電車線だけでなく、一般家庭への給電もしていました。
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魚崎駅の反対側には、私鉄、特に阪神には多い追い越し線のある地平駅を配置しました。レイアウトとしてはちょっと無理があるところなのですが、少しでも違和感が無いようにしたいところです。実際の阪神で言えば地平時代の西宮でしょうか。
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阪神の待避線に入る分岐は敷地の狭い中に作られたので、国鉄のそれに比べると急に曲がります。模型的には都合が良いので、短い4番ポイントを使いました。
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ただレイアウトの敷地も狭いので(笑)、一般的は島式ホームが入りません。やむなくトミックスのミニホームを使いました。これが何故だかカトーの線路にもぴったりです。実際の阪神のホームも御影、甲子園等狭いので意外に気に入ってます。
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今度は住吉川セクションです。線路脇の石橋はこだわったところです。ここが電車見物の定位置でしたから。
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川底をくぐるトンネルは、岩屋の地下隧道入口を意識してみました。
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魚崎駅ホームの設置が、模型的に不自然になったので、旧東灘診療所へ直結する出入り口をつけました。
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実際にもこうだったら便利ですが。
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ここから急勾配です。
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レイアウトのスペース都合で急曲線、急勾配になってしまいました。
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まあ、これも阪神らしいかと。
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このあと、遅々として進みませんでしたが、一番問題だったのが、関西私鉄、とくに阪神名物だった鉄骨架線柱をどうするかでした。

のっぺらぼうの地形のままですと、うまくいっているのかどうか心配になります。
ここからレイアウトセクション個別に作業を進めることにします。
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建物を借り置きして、イメージをしながら進めます。
メインとなる住吉川の作業を進めます。
実際の風景です。1975年頃には、六甲アイランドの埋め立て工事も終わって、住吉川をトラックが行き来することはなくなって、今と同じような川底になっていました。
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川草は、現在よりちょっと多めでだったと思いますので、そのイメージでライケンやパウダー、そして実際の小石を配置、固定します。
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上流です。阪急の住吉川橋梁あたりをイメージして、さらに川草を増やします。
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そして、水流を表現するために厚めに木工用ボンドを塗り伸ばしました。これが乾燥すれば透明になります。
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木工用ボンドが透明になると、川底が丸見えです。これは想定しており、あらかじめ川底をアクリル絵の具で表現しておきました。本物も雨が降っていなければ川底の良く見える清流です。
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変わって魚崎駅の東側セクションです。
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建物の配置後、LEDを仕込んで、接着しました。
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震災前は日本家屋が多く残っていましたのでそのイメージです。母の実家もこの中にあるという想定です。
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阪神間に多く見られる庭木を配置するのに、作成しました。

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魚崎駅セクションです。
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阪神間モダニズムの象徴として、魚崎小学校と神戸市東灘区区民センター分館を配置しました。
こちらを参照してください。「阪神魚崎駅近くにある近代建築」

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緑は近くにある公園をイメージしています。ここは昔大きな屋敷があったのですが、神戸市に寄付されて公園になったようです。
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松の木が多いのでそれも再現します。御影石の石垣は小石に着色して再現です。
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雰囲気を出して行くのには着色も何度もやり直して時間がかかりますが、少しずつ楽しみながらやるのできりがありません。
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さてレイアウトの地形作りです。
一般的に「ハリボテ」構造が使われます。とくに高い山が有る場合などは地形構造を厚紙などで骨組みを作り、その上に薄紙を貼り、さらに石膏をかける、という工程です。
今回のレイアウトは阪神平野の海岸沿いですので全く山は有りませんが、先述のように天井川の土手が有ります。そこで川の部分はベニア板で組み、その前後の勾配部分は発泡スチロールで骨組みを作ったところに直接石膏をかけることにしました。
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最近は「プラスタークロス」という商品があって、石膏プラスターをまぶしたクロスを水につけて貼付ければ「ハリボテ」ができるというものです。確かに便利そうなので、これをまねして、「キッチンペーパー」を石膏に浸して貼付けてみました。

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ベースの形状がしっかりできているところはこのやり方で良さそうです。しかしキッチンペーパー自体の凹凸が表面に出て来たりするので、意外に石膏を大量に使いました。あまり節約にはなりません;)。一方、その凹凸が川底の表現に使えそうなのであえて見せることもしてみました。

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着色します。
白いままですとうまくいっているのか不安になるので(笑)、ベース色をまず全面に塗りました。
どうせベース色ですから本当はけちっても良さそうですが、安い100円ショップの茶色などを使うと色が濃すぎたりして、それで後悔して結局上塗りを繰り返しすことになります。
今回は田宮の「ダークイエロー」を主体に「オリーブドラブ」「ダークグレー」なども使ってみました。

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関西の土は白っぽい(関東が赤っぽい)のと、阪神間の土は川砂が表土になっているので明るい色です。
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セクションごとに作業したいのですが、組み合せて色がおかしくならないようにするには同時塗装が良いです。

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道路の処理は迷いながらやっていますが、最終的にどうにもなりませんでした。
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線路はマスキングしていましたが、はがすと周りの色と違和感が有り過ぎなので、結局道床部分も塗ることに。しかし線路に塗装がかかると走行性能が悪化するので、本当は塗りたく有りません。

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しかも、鉄錆色のつもりで塗った茶色が赤すぎて気に入らず、余計重ねて塗るという悪循環。
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建物も同時に配置しながら雰囲気を確認、また建物を買い足すのでキリがありません;)。
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Nゲージ鉄道模型のレールを現時点で選ぶとすれば、カトー「ユニトラック」かトミックス「ファイントラック」しかない、と言っても良いでしょう。従来は固定用レイアウトの場合フレキシブルレールだったのですが、これは自由に曲がるかわりに正確にカーブさせるのは困難です。今回は都市間鉄道なので複線が前提ですからなおさら面倒です。そこで奮発してカトーユニトラック複線線路を使うことにしました。
カトー製品を使うことにしたもう一つの大きな理由は、先述した分割式レイアウトの接合に適したレールが有るからです。
これは写真のように長さを自由に変えることができるのです。

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 購入した「鉄道模型ケース」のパネルは木製で、位置決めは何もありません。本来ならばここにほぞやピンを付けて固定できるようにするところでしょうが、実際に床においてみると、畳部屋だったこともあってとても正確に位置合わせ出来ないと判断しました。加えてもともとユニトラックは床に敷いて遊ぶためにある程度の「あそび」を許容したシステムなので、接合に融通を持たせることができ、工作精度も低くて良くなるからです。
この写真のように接続部にはすべてこのスライド線路を用いてトータルでの融通性を持たせました。

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ところが実際に仮組してみると、ユニトラックのジョイントは結構引き抜くのに力と「ひねり」が必要で、分割式レイアウトの分割時にレイアウトを破壊してしまう可能性が高いほどのものであることが分かりました。
そこで、下図のように、ジョイントの「爪」を切断して、そのまま差し込んだり引き抜いたり出来るようにしました。ジョイナーの中にある金属ジョイントはそのまま線路をつなぐので導通にも問題無いことは、かつて道床の無いタイプの線路でやったことがあったので分かっていました。もしこれを見て実施される場合、一応自己責任でお願いしますが。

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 (左が純正の形で、青色矢印の爪を、右のオレンジ色矢印のところでカットしました)
この作戦はうまくいきました。ただ難しかったのは、待避線のある駅のポイント配置がこの直線部を入れながら考えないといけないので結局設計図を変えざるを得なかったことと、高価な「スライド線路」の本数が増えて予算を逼迫してしまったことでした。

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いよいよ地形の作成です。
先述のように、超ローカルな「阪神電気鉄道魚崎駅」の周辺をモデルにしたレイアウトにしたいのです。その1の時の写真にありますが、この駅の特徴はその西端にある「住吉川鉄橋」です。
この鉄橋が単純なガーター橋であったことと、その直前直後に踏み切りがあったことで、高速で通過する電車を至近で見ることができて、その足回りまできれいに見ることができたのです。
ホームセンターでベニヤ板の端材を100円で、木片を10円で買って来たものを使って川底形状を作ります。

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普通の川ならば掘り下げなくてはいけないのですが、このようにレールを高架線のような高さに置いて、その下が川底です。これには神戸特有の地形が影響しています。

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 阪神間、特に芦屋より西側の川は大変数が多く、六甲山から流れてくるのですが、山と海があまりに近く、急勾配のため、削りだした土砂がわずかな平野部に貯まって、天然の土手が出来ます。その川底が土砂の堆積で周囲より高くなります。海抜零メートル地帯のように、土手の外側の土地より川底の方が高いのです。
これを「天井川」と呼びます。
実際に天井川という川が魚崎ー青木(おおぎ)間に有りますが、阪神の駅はこのような川の土手部分にあることが多いのです。
このことから阪神電車は駅を発車すると川の土手を下って平地に下り、次の駅の直前で土手にむかって急勾配を登って駅に着きます。駅は魚崎駅のように川のそばか、芦屋、武庫川のように川の上に有ります。
写真下が土手の高さにある駅です。

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地形を考えながら発泡スチロールを配置して行きます。
ところで、その下を走る線路はレイアウト都合で出来た線路で、実際に有るわけでは有りませんが、それが川の下に潜って行っています。

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 これは無理矢理川底にレイアウトしたわけでは有りません。
実際に住吉川の上流、JR東海道本線は住吉川の川底をトンネル、というより川の流れる橋脚の下をくぐっています。このような川底をくぐるトンネルの最初のものは、住吉川の西隣の石屋川に(現在は有りませんが)、ありましたし、東隣の芦屋川は現在もその下をくぐり抜けています。このレイアウトはそれを意図しています。
また阪神電車は神戸三宮側は地下路線になっており、岩屋駅から地下隧道に入りますのでそのイメージでもあります。
右手の土手に向かって坂道になっています。実際、魚崎駅の入口まで走るのは大変です。
地平駅なのに高架駅のようになっているのがわかると思います。

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このように、図面と現物を合わせ、修正しながらようやく線路の敷設が終わりました。
先述のように阪神電車は阪神「平野」を走っている割に、急勾配が有るので実際の電車運転も大変ですが、レイアウトの方も急勾配で模型が脱線したり、勾配を編成が登りきれないことがないように、勾配やカーブを修正しながら作らなくてはならないので、そこが平面上のエンドレスレイアウトと大きく違うところです。このチェックが徹底していないと地形の完成が出来ないのです。

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 それでも実際の運転ではちょっとした凹凸で脱線したりしますのであとあとまで苦労させられます。
これでいよいよ地形を完成させて行きます。

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