電車の風景

1999年開設したHP「阪神電車の風景」の書庫としてスタートしました。 阪神以外にもテーマを広げていくため「電車の風景」と変更しました。

2024年08月

阪神神戸三宮駅からJR三ノ宮駅へエスカレータで上がるところは現在工事フェンスで囲われています。
ここは「三宮ターミナルビル」が建っていた地下でまだ店舗跡が残っています。三宮ターミナルビルは1981年、神戸市の「ポートピア」開催時に開業したホテル、店舗でした。

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地上の阪急神戸三宮駅へ向かうペデストリアンデッキから見るともうビルの解体は終わっていました。
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フラワーロード南側を見るこの構図はこのデッキです。ちなみに昔は滝道と呼んでいました。
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JR三ノ宮駅に沿ってデッキが伸びています。
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金網越しにJR、旧国鉄の鉄橋が見える。
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この鉄板に空いた穴は、1945年神戸大空襲の際、米軍の機銃掃射でできたもの。
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筆者の父方家族もこの中を潜り抜けて生きてきました。
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ペデストリアンデッキを抜けると阪急神戸三宮駅です。
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100周年を迎えた阪神甲子園球場。
甲子園駅は1924年当時、臨時駅として開業しましたが1926年に甲子園線開業時に通年営業になったそうです。

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この日は高校野球準決勝で、すでに第二試合が始まっていました。(暑さ対策で午前中に開始)
野球開催時には球場側の降車専用4番線が使われます。そこから球場を見ると直接降車できる階段があります。
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阪神高速に遮られ球場が見えませんがわずかな隙間から甲子園球場の看板が見えます。
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球場の改修によって無くなった蔦が新たに植えられてここまで伸びました。
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球場の周りを巡りました。
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高校野球では以前は外野席は無料開放されていましたが、今では指定席券が必要です。
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この暑さの中、プレーする球児は大変ですが、日頃鍛えていないおじさんが観戦するのも大変です。
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昔から続く甲子園名物「かちわり氷」。これがあると体を冷やせるので助かります。
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5回終了後のクーリングタイムではスコアボードに映像が流れました。アニメ「タッチ」声優、日高のりこさんのナレーションで、筆者の世代にドンピシャです。また写真は筆者が好きだった「プレイボール」の一場面です。
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あまりの暑さと次に移動するために途中で球場を出ました。真夏の甲子園駅です。
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筆者が初めて甲子園球場に行ったのは1970年、神奈川代表の東海大相模が初優勝した時の準決勝でした。翌1971年も初出場初優勝した横浜の桐蔭学園の決勝でした。この時も気温36度(日記に書いたのを覚えています)、夏の暑い中でした。
今回は予定があったとはいえとても1試合見ることはできそうにありませんでした。
歳をとったからもありますが、気温が異様に高いです。
みなさんご自愛ください。

2024年8月1日、阪神甲子園球場は100周年を迎えました。
記念ラッピング列車が昨年から走っているので、灼熱の甲子園に行ってきました。
大阪梅田駅で運行を駅員さんに教えていただきました。
駅は駅改修が完了しています。
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出屋敷駅です。
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副票は高校野球だけではなくなんば線開通15周年も出ています。
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「阪神甲子園球場100周年記念 ラッピングトレイン」は2022年8月1日から8000系8119編成にラッピングした車両です。100周年を迎え、2024年12月まで運行予定です。
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この時間は直通特急に充当され、なかなか戻ってこないので暑い中待つのも大変でした。無事撮影できてホッとしました。
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高校野球漫画のイラストが描かれています。1970年代から最近までの選ばれた作品のうち、筆者の好きだった「プレイボール(ちばあきお)」も入っていて嬉しいです。ただ主人公谷口は甲子園出場はできませんでした。
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阪神電車5151形5151、1/80ディスプレイ模型、完成です。
遠目に見れば雰囲気は出たかなと思います。
阪神電気鉄道は、1954年新性能車(カルダンドライブ)第1号の3011形から全長19m級、幅2.8mで、現在の基準からいけば小ぶりです。さらに丸みをもった車体はなんとなく可愛いらしい気がするのですがあくまで筆者の感想です;)。

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車体下部にもRがあって柔らかい印象です。このRは阪急電車も同じなので阪神電車が真似たと思う人もいるでしょうが、実は阪神の方が先です。(一度経済車7801形で止めてましたが)現在ステンレス車はこのRがないのが残念です。
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連結妻面はこの5151形の前くらいから角Rが無くなりました。
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当初、ジェットカーのみ側扉が両開きでした。ちなみに扉幅1400mmで、国鉄101系など一般には1300mmに対し客扱いしやすいように広げていました。最近の車両は1300mmになっています。
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先頭部。この頃の阪神は両脇に雨樋が露出していました。
車体幅2800mm、線路幅1435mmの比率は忠実に再現しています。日本の鉄道模型はHOゲージの線路16.5mmに合わせるために標準軌、狭軌ともに1/80にしてほぼ車両限界を同じにして同じレイアウトを走らせることを優先しています。なので線路幅が標準軌としては狭くなって比率が狂ってしまいます。
なお、レール断面形状は3Dプリント都合で太くしています。
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客室と運転台は窓ガラスが曇っているので車体を外さないと見えません。
FS343台車の枕ばり、ボルスタアンカーが目立ちます。
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以上で一応完成としました。
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感想になりますが
3Dプリントを委託できることで3Dプリント独自のサポート材の設計まで考えずにすみ、違う材料を組み合わせて低コスト化できました。が、そこで収縮率の差が出て隙間ができたり、積層痕が想定外のところにできて除去できなかったり、3Dプリンタの勉強になりました。
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一方、量産品では射出成形のために成型型構造やパーティングライン(型割線)、抜き勾配や材料の流動、ゲートの配置など悩まされ、思うような形状にできなかったりしますが、3Dプリントならそこは自由なので助かります。
今後、積層痕がもっと目立たなくできて、低コスト化できれば鉄道模型にもっと普及しそうですね。
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今回かかったコストは3Dプリント2.4万、パンタグラフ、スプレーなど合わせて約3万円です。高いですかね。。より小さなNゲージならもっと安くなりますが精細度が落ちてしまうのが難点です。
半年がかりで作成できて楽しめましたから良かったということで。

3Dプリントした部品が揃ったので塗装をします。

まずサーフェイサーを吹きます。「タミヤNo.42 スーパーサーフェイサーL」のスプレー缶を用いました。
サーフェイサーというのは、下地塗装に使うもので、プラスチックモデルについては塗料の食いつきを良くする機能と傷などを埋める機能があります。
3Dプリント部品の場合、積層痕というプリント時にできてしまう縞があるので、それを均して埋めることが必要ですのでサーフェイサーは必須です。
で、本来は一度吹いて凹凸が見やすくなるので紙やすりで均してまた吹いて、という作業を繰り返すのですが、大昔、HOペーパーモデルを作った時と違い、すでに細かいディテールが付いているのできれいにペーパー掛けすることができません。(というのを口実に)サーフェイサーを2度吹きして終わらせました。結果積層痕が残ってしまいましたが、思ったよりきれいな表面で遠目にみればまあまあかなと思います。

前頭部は「高精細プラスチック」で光造形の中のインクジェット方式(MJT)なので滑らかな表面です。ただ今回の場合形状が後退角を持っているので薄いながらも積層痕が見えます。経済車の切妻形状なら良かったのでしょうが。
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途中経過の写真はありませんが、塗り分け線で分割したおかげでマスキング無しでできました。
この頃の阪神電車ジェットカーは青胴車と呼ばれ、上半分はクリーム、下半分はマリンブルーでした。そこでクリームは「グリーンマックス 鉄道カラースプレー クリーム4号」、マリンブルーは「グリーンマックス 鉄道カラースプレー ブルーA」を使用しました。
筆者の主観ですが、この塗料は昔の青胴車の色に似ているようです。現在まだ走っている5001形の塗装色は昔と違っているようで、クリームは昔の肌色に比べ黄色味が増し、青が昔はやや赤味の入った群青色が純粋な青色になった気がしています。

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こうして照明を当てると積層痕が見えてしまいます。側板は「エコノミーレジン」で、光造形方式の中のSLA方式なのでレーザービームをスキャンさせて液体の光硬化性樹脂の中に造形するのですが、ビームの走査線が出てしまいます。それでも小さな型番や社章が良く出力できました。
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室内はダイソーのアクリル絵の具で筆塗りしました。安上がりです。

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昔の阪神電車のシートは小豆色でした。運転台のメーターも見えてますね。
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床下機器の配置は図面にあったのですがその形状はわからないので適当です。1/80ディスプレイモデルとしてはまあまあでしょうか。
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前の記事に書いたように台車は何度かCADデータの不具合があって製作が遅れました。
材料は「エコノミーレジン」で節約しましたが、この大きさでこの精細度なら満足です。
車体に取り付く上側は強度も考え形状を省略しました。

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線路側になる裏面は中空軸平行カルダンのモーターも作りました。
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窓枠は銀色のマーカーで、扉などのHゴムはアクリル絵の具で塗装しました。
ナンバーは3Dプリントで凸文字を作成、筆塗りで白色を入れました。実車も金属切り抜き文字なので(塗りが下手ですが)良い雰囲気です。
なおパンタグラフは天賞堂のHOゲージ用PT48です。
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強拡大すると積層痕よりも接着剤のはみ出しや塗装むらの方が目立ってしまい赤面してしまいますが、一応完成したので、次回紹介します。
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