2012年に記述した記事です。
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阪神電車の春日野道駅はつい最近まで日本一?狭いホームとして有名だった?駅です。もともと昭和初期に神戸地下線が出来る時には駅を作らない予定だった所、地元企業からの要請で急遽できたためホームを作るスペースが無く、複線の真ん中に細いホームをやむをえず作ったものがそのまま残ったわけです。今では対向式ホームが新たに作られましたが島式ホームは撤去されずそのままモニュメント化しています。


1983年の春日野道駅。地下隧道のコンクリート函体のなかで、全く断面は駅構造になっていません。この時には通過時速45kmに制限されていましたが昔は75kmのまま。それでも無事故。
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ここからは2004年7月、工事完成間近の風景。
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すでに線路両脇のコンクリート壁面が取り払われ、新しいホームがあらわれた。
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この春日野道駅名表示もあとわずかで取り払われる。
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ホームの幅いっぱいを使った階段もその幅は狭い。
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上下線が通過するとこわいくらい。幅2.4m、車体幅2.8mより狭かったということだ。
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この工事はコンクリート函体の外の土砂を削り先にホーム基礎を作り、支柱で支えたあと、ウオータージェットで側壁を裏側から切断し撤去。電車運行を続けながら工事が行われた。珍しい工法ということで日経コンストラクションでも取り上げられた。
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新装開業した春日野道駅(2005年10月)残ったホーム跡。 
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しゃれた駅名表示はイメージを一新。
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 ここから2012年5月撮影の写真です。
阪急春日野道駅から阪神春日野道駅までのあいだに春日野道商店街が有る。
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川崎製鉄や神戸製鋼の工場は閉鎖され、HAT神戸が建設された。これにより駅再整備に拍車がかかった。
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駅が整備されたのは2004年。
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きれいな対向式ホームですが、地下鉄なので支柱が立っています。
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この支柱の根本にご注目。
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ただの支柱の基礎ではなく、これがかつてのホームでした。 
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点字ブロックまで残っています。正真正銘のホーム。
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荷重を支える太い柱です。もともとコンクリートの函体だったものを外から削ってホームにしたので十分な強度が必要なのでしょう。
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(2012年5月記述)